E.S.Kは1980年に矯正歯科臨床を勉強する会として発足し、初代会長を安永博、二代目会長を高木繁実、三代目会長を佐藤英彦、四代目会長を清水義之、五代目をわたくし久保田隆朗が引き継いでいます。
歯科矯正治療のレベルを高め、治療技術の向上を目指す歯科矯正の臨床医クラブとして活動してきました。(詳しくは当ホームページの「歴史」を参照してください)
当初は、まず準会員となった後に5年以内に矯正治療完了症例5例を審査員会に提出し、会員への昇格承認を得る事となっていました。現在は、準会員という制度は無くなり、入会希望者は1症例を提出し全会員の審査を受けるようになっています。かなり会員資格のハードルが下がり会員資格も得やすくなりました。設立時の会員数は15名程度でしたが、現在のアクティブメンバーは20名程度です。ほとんどが日本矯正歯科学会の認定医の資格を持ち、その内の約半数は専門医の資格を得ている著明な先生方で構成されています。
一方、オブザーバーとして一般開業医や矯正専門開業医、そして大学関係者にも広く門戸を開いています。出身大学や矯正治療の流派に捉われない、開放的なスタディーグループです。
年に3回(3月、7月、年末)例会があり、会員発表とともに外部講師の特別講演もあり、積極的な臨床の意見交換の場となっています。まずは是非オブザーバーとして参加してみませんか。お待ちしております。
矯正治療は日進月歩です。開業当初の治療技術のまま診察を続けることは技術の後退を意味します。時代遅れにならないように常に研鑽を積まねばいけません。そのことに気づいていた九州の矯正歯科医がESK(Edgewise
Society in Kyushu)という研究会を立ち上げたのが約40年前。それ以来、毎年数回の研究会を開催し活発な活動を続けてきました。約束事は、正会員は毎年必ず1症例は症例報告をすること。そのおかげで、日本矯正歯科学会の九州内の専門医の約半分をESK会員が占めるようになりました。現在では、九州内だけでなく関東や関西からも福岡の例会に参加する会員が増えてきました。私たちは矯正患者さんたちを出来るだけ健康的にきれな歯並びにするために、こらからも研究会を続けていきます。

| JOP出版年月 | タイトル | 会員名 |
| 2021年 5月号 | 症例報告-E.S.K.の軌跡(1) E.S.K.創立40周年記念に寄せて | 清水義之 |
| 2021年 7月号 | 症例報告-E.S.K.の軌跡(2) 反対咬合非抜歯症例―長期経過観察症例から学ぶこと | 佐藤英彦 |
| 2021年10月号 | 症例報告-E.S.K.の軌跡(3) 動的治療終了後14年の保定観察を行った成人の側方偏位症例-成人矯正治療の限界への挑戦 | 池上富雄 |
| 2021年11月号 | 症例報告-E.S.K.の軌跡(4) 下顎の前上方への回転を目的として上顎大臼歯の圧下を行ったAngleII級1類症例 | 池上富雄 |
| 2022年3月号 | 症例報告-E.S.K.の軌跡(5) 上顎右側第一大臼歯抜歯の犬歯部開咬症例 | 小椋幹記 |
| 2022年11月号 | 症例報告-E.S.K.の軌跡(6) レベルアンカレッジシステムと口腔筋機能療法を取り入れた矯正治療システムと症例報告 | 若江皇絵 |
| 2023年 3月号 | 症例報告-E.S.K.の軌跡(7) 咀嚼障害や顎関節症を伴う開咬非抜歯症例 | 山地正樹 |
| 2023年4月号 | 症例報告-E.S.K.の軌跡(8) 左側顎関節症を伴うAngleⅠ級上下顎叢生症例 | 内山恵代 |
| 2023年11月号 | 症例報告-E.S.K.の軌跡(9)歯や歯列に及ぼす埋伏智歯の影響(前) | 分山英次 |
| 2023年12月号 | 症例報告-E.S.K.の軌跡(10)歯や歯列に及ぼす埋伏智歯の影響(後) | 分山英次 |
| 2024年1月号 | 症例報告-E.S.K.の軌跡(11)最終回 矯正臨床50年を経験して得られたもの | 清水義之 |
ユアーズ矯正歯科 久保田 隆朗
TEL 0943-25-6057
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